こんにちは。中の人です。
ドイツの優勝で幕を閉じたW杯ですが、個人的にはまったく乗り切れないまま大会の終焉を迎えてしまい、かなりモヤモヤしております。
先日、アルゼンチンの選手たちがロッカールームでブラジルを嘲笑するチャントを歌っていたというニュースが話題になりました。
アルゼンチン戦を見ていると必ずと言っていいほど聞こえてきたこのチャント、今回のワールドカップで初めて耳にする人もいたと思います。実はここ数年、ごく一部のサポーター界隈でちょっとした話題になっていた曲でもあります。
原曲はクリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(CCR)というバンドのBad Moon Rising。60~70年代にアメリカで流行ったカントリーロック、もしくはサザンロックってやつだそうで。あのCMソングもこの人たちだったんですね。
このチャントの火付け役はアルゼンチンの強豪、サン・ロレンソ・デ・アルマグロのインチャたち。サン・ロレンソの応援動画専門チャンネル、Musicuervoに登場しだしたのが2011~12年頃なので、比較的新しい曲のようです。La Gloriosa(サンロレンソのサポーターグループ)のチャントレパートリーはお蔵入りを含め100曲以上と言われていますが、そのなかでも見事に定着。
いつの間にか南米を飛び出し、世界的定番チャントの仲間入りを果たしました。
Jリーグでは徳島、柏、水戸が2013開幕から、名古屋が同年7月から歌っています。つまり、本国で流行った約1年後にはもう日本に輸入されていたことになります。流行に敏感な日本のウルトラ諸氏には脱帽です。
徳島、水戸は比較的オリジナルに近いテイストを残していますが、名古屋はどちらかというとヨーロッパ風、柏はあえて南米感を消してレイソルカラーに染め上げたという感じ。(追記 甲府もやってました。)
徳島ヴォルティス(日本)
ウエスタンシドニーワンダラーズ(オーストラリア)
ベンフィカ(ポルトガル)
エラス・ヴェローナ(イタリア)
双方から影響を受けている日本はともかく、南米のチャントがヨーロッパで取り入れられるケースはそう多くはありません。アルゼンチン代表の躍進とともに再流行の兆しを見せているので、今後新たに使い始めるクラブも出てくるはず。もしもチャント流用で印税が入るシステムが確立されていたらCCRはひと儲けできたかもしれませんね。
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